障害者手帳を取得して1年!取得するメリット・デメリットを考えてみる

こんにちは!なかむらです。

発達障害と診断され、精神障害者保健福祉手帳を取得して約一年が経過しました。

障害者手帳を取得するまでと取得してからとでは、生活が180度変わったとはいいませんが、結構変わったなーというのが本心です。

ということで、今回は障害者手帳を取得して生活してみて感じる障害者手帳のメリット・デメリットについて書いてみようと思います。

障害者手帳を取得するまでに持っていたイメージ

障害者手帳を取得するまでの26年余りの人生で、僕が障害者手帳、障害者手帳の所持者に対して抱いていたイメージはというと、

  • 自分とは無縁(というよりも存在を知らなかった…)
  • 外見上障がいと判断できる人だけが所有するもの(視覚障がい、聴覚障がい、車椅子など)
  • 普通とはちょっと違う人達
のような感じでした。ようするに、自分とは違う次元のモノだと思っていたんですよね。
悪いイメージを持っていたというよりも、自分が生きる世界とは違う世界のモノだと思っていたので、自分とは無縁だと思っていましたし、まさか自分が障害者手帳を持つなんて思いもしませんでした。

ただ、これって僕だけの話ではなくて、障害者手帳を持たない、もしくは持っている人に関係しない人の多くに当てはまることなのではないかと思います。

病気になるまでは病気に対して特に何も感じていなかったのに、病気になると突然病気(病気の症状や辛さなど)を身近に感じるような感覚に近いのかもしれません。

障害者手帳を取得しようと思ったきっかけ

そんなこれまで一ミリも障害者手帳を取得しようと考えたことがなかった僕が、なぜ障害者手帳を取得しようと思ったのか?というと、

  • 障害者雇用で働くため
  • 障害者雇用での就職活動のために就労福祉サービスを利用したかったため

でした。

健常者として就職した会社を3ヶ月半という短い期間で退職した僕にとって、他の人と同じように何の配慮もなく働くことは不安でした。電話対応が怖い、体調を崩したらどうしよう…などの不安が付きまとう中で働けるほどの精神力が僕にはなかったんです。

そういった背景もあり、26年間無縁だった障害者手帳を取得しようと思ったというわけです。

障害者手帳を取得したメリット

と、いろいろな背景があり障害者手帳を取得したわけですが、取得してみると結構メリットが多くて驚きました。
(まぁメリットといっても、障がいという名のもとでのメリットではありますけどね…)

障害者手帳を取得して、僕としては以下のようなメリットを感じました。

  • 障害者雇用で就職・転職できる
  • 福祉サービスが利用できる
  • 障害者割引が使えるようになった
  • 図書館の利用期間が長くなった

障害者雇用で就職・転職できるようになった

障害者手帳を取得して感じる一番のメリットは「障害者雇用で就職・転職ができる」ようになったことです。

障害者雇用というのは、雇われる側の障害の有無ではなく、障害者手帳の有無で判断されます。そのため、うつ病や発達障害と診断されていても、障害者手帳を取得していないと、障害者雇用で就職することはできません。
(ごくまれば、手帳がなくても障害者として配慮してくれる企業もあります)

前職で仕事に対して不安を感じていた僕にとっては、障害者雇用で働ける、自分の苦手について配慮してもらいながら働けるということは、何よりも大事なことでした。

精神障害の場合、外見上障がいであることが認識しづらく、就職活動をしていても「君、本当に障がいなんてあるの?」なんて聞かれることもザラです。

なので、障害者手帳を取得することは、自らが障害者であることの証明にもなり、障害者雇用で働きたい人にとっては大きなメリットです。

福祉サービスが利用できるようになった

多くの福祉サービスは、障害者手帳がなくても診断書があれば利用できますが、障害者手帳を取得することでほぼ確実に利用できるようになります。

僕が就労移行支援を利用するときは、障害者手帳を取得していませんでした。なので、利用するにあたり訪問面談があったり、各種書類を提出するなど意外と面倒でした。(こういった手続きは、本人が福祉サービスを利用するに値するのかどうかを測るためのものです)

ですが、障害者手帳を所持していれば、そういった面倒な手続きが省かれることがあります。(地域によっては手帳の有無に関係なく、同じ手続きがなされることもあるので、利用の際は役所に確認するようにしてください)

障害者手帳を持ったからといってすべての福祉サービスを使えるわけではないですが、持っていないときに比べると使えるサービスの幅は広がりますし、使いやすさも増します。

障害者割引が使えるようになった

障害者手帳って凄いな!って思ったのは、いろいろなところで障害者割引が適用されることですね。

たとえば、

  • ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の入場料金が半額
  • 美術館や博物館への入場料金が無料(場所によります)
  • 水族館や動物園の入場料金が半額もしくは無料(場所によります)
  • 映画館での映画鑑賞料金が1,000円(付き添いの人も)

などがあります。障害者割引については、場所や障害者手帳の等級や種類によってもさまざまです。

よく知られているところでいえば、ディズニーランド、ディズニーシーでは障害者割引はありません。また、精神障害者保健福祉手帳だと割引が適用されないところもあったりします。

なので、どこで割引してもらえるわけではないですが、障害者割引で比較的安価に入場できたり、鑑賞できたりするので、以前よりも行動範囲は広がりましたり、外出機会も増えました。

まだまだ外出することに億劫になることもありますが、こういった割引があるとわかることで、外出しようと思えるのは、個人的にはありがたいなーと思っています。

図書館の利用期間が長くなった

僕の住む大阪市では、障害者手帳を提示すれば利用期間が長くなり、借りられる本の冊数が増えます。

通常の場合、一人あたり15冊、15日間借りることができるのですが、障害者手帳を提示し障害者サービスを利用すると、一人20冊、32日間借りることができるようになります。(※また、障害の症状やその人の状況によって、郵送サービスなどもあるようです。)

読書好きな僕にとっては、一度にたくさんの本を約1ヶ月も借りることができるのは、大変助かりました。

図書館の利用については、地域によって違うと思うので、気になる方はお近くの図書館のホームページを見たり、図書館の方に話を聞いてみてください!

公共料金の割引サービスが受けられる

僕は精神障害者保健福祉手帳の3級なので、サービスとしては受けられるケースが少ないですが、身体障害者手帳や知的障害者が所有する療育手帳、精神障害者保険福祉手帳の1級、2級の場合は、公共料金の割引サービスを受けられる可能性があります。

たとえば、

  • 水道料金
  • NHK放送受信料金
  • バス運賃
  • 鉄道運賃
  • タクシー運賃
  • 有料道路通行料金
  • 自動車駐車場使用料減免

など、地域によっても違いますが、身体障害や知的障害を持つ方の場合、もしくは同居している場合は、割引サービスが受けることが多いです。(気になる方はお近くの市役所や区役所などに問い合わせてみてください!)

等級によって所得税・住民税などが軽減される

障害者手帳を取得している場合、障害者控除をはじめさまざまな特例を受けることができます。たとえば、

  • 所得税の障害者控除
  • 相続税の障害者控除
  • 特定障害者に対する贈与税の非課税

などがあります。

これらの特例については、障害者手帳を持つ本人だけではなく、扶養している方も受けられるそうなので、もし障害者手帳を持つ人を扶養している、もしくは同居しているという方も一度確認してみるといいと思います!

参考

障害者と税国税庁

障害者手帳を取得したデメリット

では、次は障害者手帳を取得して感じるデメリットについてなんですが、個人的にはあまりデメリットらしいデメリットは感じていません。

というのも、僕は障害者雇用での就職を希望していて、そのために障害者手帳を取得しました。取らざるを得ないとか、取らされたというわけではありません。なので、個人的にはあまりデメリットを感じていません。

ただ、世間体という観点ではまだまだ肩身が狭いです。

僕自身は、手帳を持っていることを公にしても恥ずかしくないですし、どうだっていいんですが、彼女や彼女の家族があまりその事実を公にしたくないということで、彼女の家族と関わるときはやや肩身が狭い思いをしています。

現在、発達障害やうつ病などと診断される人が増えていますが、障害者手帳や障害に対してはマイナスイメージを持つ人は少なくありません。なので、障害者手帳を持っているだけで、肩身の狭い思いをする可能性は否めません。ただ、これについては本人次第なところが大きいので、あまり気にしない方がいいのではないかと思っています。

さいごに

障害者手帳を取得して感じたメリット、デメリットについて書いてみました。

日本は障害というキーワードに対してまだまだ寛容な社会ではありません。なので、障害者手帳を取得することで嫌な思いをする可能性もありえます。

ですが、障害者手帳は障害者にとって社会を、世界を広げるきっかけになることは間違いないと思っています。それは就職面でもそうですし、生活面でもそうですね。結局、障害者手帳を活かすも殺すも本人や周りの人次第なんだろうなーと思います。

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