「障害者枠なら就職は楽勝だろ!」と思っていた僕がぶち当たった3つの壁

こんにちは!なかむらです。

就労移行支援に通う前、そして障害者として就職活動を始める前までは、「障害者枠なら就職は楽勝でしょ!」と思っていました。

というのも、僕はそれなりの大学を卒業し、苦労はしながらも普通に就職できましたし、スキルや知識面でもそれほど劣っていないと自負があったからです。

ただ、実際に障害者として就職をしてみると、想像以上にうまくいかず、いくつかの壁にぶち当たりました。今回は、障害者として挑んだ就職活動についてのお話。

障害者としての就職活動でぶち当たった3つの壁

簡単にまとめると、

  • 具体的に示せるスキルや経験がないとダメ
  • 人手不足だから雇ってもらえるわけではない
  • 離職期間が長いと不安がられる

という感じです。では、詳しく見ていきましょう。

示せる経験やスキルがないと書類選考すら通過しない

具体的に示せる経験やスキルがないと書類選考では落とされます。

応募条件に「Excel初級程度」と書かれているとします。僕とすれば、「具体的に資格や経験はないけど、まぁある程度使えるから大丈夫でしょ!」と思っていました。ですが、結果は不採用。ことごとく落とされました。

これは採用する企業側に立ってみれば明白です。

というのも、応募者側ではスキルがあることがわかっていても、それはあくまで応募者側の視点であって、企業側は知る由もないからです。なので、企業としては「この子Excel使えるとは書いてあるけど、具体的な経験(もしくは資格)はないしな…」と考えてしまい、不採用と判断するわけです。

もちろん、スキルや経験があることに越したことはありません。ただ、実績の伴わないスキルや経験があるだけでは書類選考には通過できません。

人手が足りていないからといって雇ってもらえるわけではない

従業員数が一定数を超える企業(2018年4月1日から45.5人以上)では、法定雇用率を満たすように障害者を雇わなくてはなりません。

法定雇用率とは?

民間企業、国、地方公共団体が、常時雇用している労働者数に対して一定の割合に相当する人数の障害者(知的障害、精神障害、身体障害)を雇わなければならない。その割合を法定雇用率という。

この法定雇用率を満たせない場合は、不足人数に応じて国に対して一定金額を納付しなければなりません。そのため、障害者の雇用数が足りていない企業は、障害者雇用を促進しようとしているわけです。

で、障害者として僕は考えるわけです。

「障害者雇用数が足りてない企業なら、書類選考はもちろん面接も案外通るんとちゃう?」と。

でも、これは甘い考えでした。(誰でもわかることなんですけどね…)

たしかに、企業としては障害者を雇いたいと思っています。ですが、だからといって障害者であれば誰も雇いたいと思っているわけではありません。

ようするに「人手が足りてない=誰でもいいから来てくれ」ではないんですよね。自分たちの欲しい人材に合致しなければ、どれだけ優れていようが、どれがけ障害の症状が軽度だろうが採用しようとは思わないわけです。

離職期間の長さは、スキルや経験を凌駕する

離職期間なんて正直意識したこともなくて、転職エージェントの方から「離職期間を気になさる企業様もいらっしゃいますからね…」と言われてはじめて意識したことでした。

障害者として就職活動をするにあたり離職期間の長さは、スキルや経験、人柄、経歴を凌駕するといっても過言ではないでしょう。

というのも、離職期間が長くなること、長くなっていることは、企業に「この人は長く、安定して働けるのだろうか?」と考えさせ、不安を与えてしまうことになるからです。

もちろん、就職活動をしている時点で、体力的にも精神的にも働ける自信があるわけですが、そんなことを企業は知らないわけです。書類を見るまで、面接で話すまで、その人とは面識がないわけですし、その人がどんな生活をしているのかなんて知りません。なので、離職期間の長さに目が行ってしまっても、その事実に対して不安を感じてしまうのも仕方がないことなんです。

離職期間が長くなってしまうことは仕方がありません。でも、それは企業にとっては不安材料になるってことを知っておき、自分なりに長く働くためにどんな工夫ができるかは伝えられなければいけないでしょう。

他の障害者の人がぶち当たっていた壁たち

僕は障害者として就職活動するにあたり3つの壁がありましたが、僕以外の障害者の人を見ていると、僕とは違った壁にぶち当たっている人がいました。多かったのは以下の2つ。

・年齢(年を重ねているとやや不利な印象)
・未就職(これまで就業していないこと/若ければ問題ないけど…)

では、詳しく見てきましょう。

年齢

「◯歳以上だから就職に不利」と断言することはできません。

というのも、スキルが高く、経験も豊富な方であれば、それなりの年齢であってすぐに就職していく人もいるからです。

ですが、多くの人は企業に求められるほどスキルが高いわけでも、経験が豊富なわけでもありません。もちろん、まったくスキルがない、まったく経験がないというわけではないでしょうが、目を見張るスキルや経験がないとなると、企業としてはできるだけ若い人材を欲するのは当然のことです。

それが障害者雇用ともなればなおのことです。

健常者を雇うことと、障害者を雇うことは企業にとって大きく意味が異なります。それは障害者を雇用することで法定雇用率を満たすことができるからです。これは健常者をいくら雇っても満たすことができない数字です。

法定雇用率という観点から考えると、年配の方を雇うよりも、若い人を雇った方が都合がいいわけです。

若い人材を雇えば、長い間企業に在籍してもらえ、その期間新しく障害者を雇う必要ががなくなるので、いろいろとコストを省くことができますよね。もちろん、「若い人材=辞めない」わけではないですが、それなりの期間働いてくれることは間違いないでしょう。

未就業

もう一つが未就業。未就業とはこれまで働いた経験がないことを意味します。

新卒採用の年齢(20代前半くらい?)であれば、未就業であることは当然ですし、就業の有無なんて企業側もそれほど考えていないでしょう。

ですが、これが30歳を超えてくるともなれば話は違います。別に30歳を超えて働いていないことがダメなことだとは思いません。それにはその人の事情があるんでしょうし、何かしら理由があるからです。ですが、企業からするとそんなことは関係ないんですよね。

日本という国は、非常に体裁を気にする国です。なので、理由がどうであれば一定の年齢になっても就業していないとなると、企業からはあまりいい印象は持たれません。未就業の人を見て「君すごいね!まだ就業したことないの?」みたいなこと誰も言いませんよね。

もちろん、起業していたり、フリーランスをしていて未就業であれば話は変わってくるんでしょうけど、そういった人はその部分を評価してもらえますし、企業としても興味を持ってもらえる点なので、それほどマイナスポイントにはなりません。

さいごに

障害者として就職活動をしてみて感じた壁について書いてきました。

正直、障害者として就職することがこんなにも難しいことだとは思いませんでした。もちろん、健常者の人の就職や転職が楽だとは思っていません。障害者であっても、健常者であっても、就職や転職はそれなりに大変なのは間違いありません。

ただ、障害者には障害者としての難しさがあるということを知れたことはよかったと思います。これから障害や病気を持ちながら就職を目指す方は、ぜひ甘く考えず真剣に就職活動に挑んでいただければと思います。

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