就労移行支援の訓練内容について利用者の目線でまとめてみる

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どうも、なかむら(@ynakamura1201)です。

障がいを持った人の中には、就職のために就労移行支援に通いたいと思っている人も少なくないのではないでしょうか?でも実際に、就労移行支援ではどんなことができるのかって意外と不明確ですよね。

ということで、今回は就労移行支援に6ヶ月間通ってみて、また就労移行支援の別の事業所に企業実習に行った経験をもとに、就労移行支援で行われている訓練内容について書いてみたいと思います。

これから就労移行支援に通うことを検討している方や、子どもを就労移行支援に通わせたいと思っている親御さんに、参考にしていただければと思います。

どの事業所でも共通の訓練内容について

それではまずは、どの事業所でも共通して行われている訓練内容について触れてみようと思います。具体的には、

  • ビジネスマナー
  • コミュニケーショントレーニング
  • パソコントレーニング
  • SSTまたはJST
  • ストレスコントロール
  • 就職準備
  • 企業実習

という感じです。それでは一つ一つの内容について見ていきましょう。詳しい内容については、各事業所によって違いますし、担当のスタッフによっても違うので、事業所に確認したり、見学に行くなどしてみるといいと思います!

ビジネスマナー(挨拶・身だしなみ・敬語など)

ビジネスマナーとして教えてもらったり、実践する内容は、

  • 挨拶
  • 身だしなみ
  • 敬語
  • 報告・連絡・相談(いわゆる報・連・相)
  • 電話対応
  • 時間管理

という感じです。

障がい者と一口に言っても、働いたことがない人や、身だしなみがだらしない人、挨拶ができない人などさまざまです。そういった人向けの基本的な内容ばかりなので、働いたことのある人や、社会人経験が長い人にとっては当たり前のことばかりで退屈かもしれません。

ですが、改めて訓練として学ぶと、意外と知らないことを知れたり、違った見え方ができたりするのも事実です。面倒くさくて受けたくないと思う人もいるかもしれませんが、個人的には一度は訓練として受けることをオススメします!

コミュニケーショントレーニング

コミュニケーションのトレーニングでよくあるのが、

  • 雑談
  • 人との距離の取り方(パーソナルスペースについて)
  • 相手を傷つけない言葉の伝え方
  • 思っていることの伝え方

という感じです。

障がい者の中には、コミュニケーションを苦手とする人が多いです。特に、アスペルガー症候群をはじめとした発達障害の人には多い傾向があります。

コミュニケーションは、仕事はもちろんのこと、私生活でも非常に重要です。就職してから、コミュニケーション面での困り感や負担を少しでも軽減できるように、実践形式のロールプレイをはじめさまざまな訓練があります。

パソコントレーニング

パソコンのトレーニングでは、

  • タイピング練習
  • データ入力・名刺入力
  • ワード・エクセルの勉強

ということを主にやっていますね。

正直なところ、働いたことがあったり、自分でパソコンをよく使う人にとってはわざわざトレーニングするまでもありません。

ただ、これまであまりパソコンに触ったことがない、触る機会はあったけど少ないなどという人にとっては、しっかり取り組むべきところでもあります。というのも、障がい者雇用で多い仕事内容として、データ入力や名刺入力などの事務作業が多くあるからです。

パソコンができなくても就職はできますが、できた方が就職先の選択肢は増えるのでしっかりと取り組んだ方がいいでしょう。

SSTまたはJST

SST(Social Skills Training)とは、人と良好な関係を築き、社会に適応するためのトレーニングで、JST(Job Skills Training)は職場において人といい関係を築き、適応するためのトレーニングです。

なので、どちらもだいたい同じような意味合いです。事業所によって「SSTとJST」と違った表記をしていますが、中身はだいたい同じです。

で、何をするのか?というと、実際に職場やプライベートでよくある対人関係を悪化させる事例を用いて、それを解決するためにはどうすればいいのか?をみんなで話し合ったり、ロールプレイを通して身につけるという感じです。

ストレスコントロール

ストレスコントロールとしてよくやることは、

  • ストレスとは何か?
  • 自分のストレスの元を知る
  • 自分なりのストレス発散方法を知る

という感じで、主に自分と向き合うようなプログラムや訓練が多いです。

障がいを持っているだけでもストレスなのに、社会に出る、働くとなるとなお一層ストレスを感じるようになるのは間違いありません。そういったときに、ストレスを溜め込んで病気や障がいの症状が重たくなっては意味がありません。

そうならないように、こういったストレスコントロールの訓練を通して、自分なりのストレスコントロールを身につけられるといいですね。



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就職準備(面接練習・書類作成・自己分析など)

健常者が就職・転職活動をする場合、

  • 面接練習
  • 履歴書・職務経歴書などの応募書類の作成
  • 企業研究
  • 自己分析

などをします。障がい者の就職活動の場合は、健常者の場合に加えて、自分の障がいについて知ることや、どういったことを配慮してもらうか?などについても考える必要があります。

ただ、自分の障がいについてや配慮事項について、自分だけで考えるのは非常に難しいです。そういった人のために就労移行支援はあるので、訓練や実習を通して何が困難で何が得意なのか?、また何を配慮してもらうべきか?などスタッフの人と一緒に考える場として、就労移行支援を活用しましょう!

企業実習

就労移行支援で取り組める訓練の中でも、特徴的なのが「企業実習」ではないかと思います。

企業実習というのは、いわゆる「インターンシップ」のようなものです。インターンシップと違う点は、

  • 給料・交通費などが出ない
  • 選考がない

というくらいです。もちろん、障がい者向けなので、実習内容はそれほど難しいものではなく、簡単な事務(事務補助も含む)や商品の品だし、データ入力などの簡単な内容です。

企業実習では、自分にあった仕事を探すことや、働く力があるか?働く体力や精神力はあるか?などを試す機会です。すぐにでも就職したい!という方も中にはいらっしゃいますが、個人的には一か所か二か所は企業実習に参加するべきかと思っています。

事業所や利用者によって異なる訓練内容について

ここからは、事業所や利用者によって異なる訓練内容について書いてみます。具体的には、

  • 資格の勉強
  • プログラミング
  • 課外活動

という感じです。

違うといっても、それほど大きく異なるわけではありません。中にはプログラミングや資格の勉強に特化している事業所もありますが、まだまだ少ないです。それでは詳しくみていきましょう。

資格の勉強

就職に向けて持っておくと便利な資格というと

  • 日商簿記
  • TOEIC
  • マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
  • ファイナンシャル・プランナー
  • ITパスポート

などなど、挙げれば切りがありません。これは障がい者の就職活動でも同じです。

もちろん、資格を持っているだけで就職に有利に働くわけではないですが、ないよりはマシです。なので、利用者の中には資格の勉強をしている人もちらほらといます。そういった利用者は就職へのイメージが具体的なので、その資格が活かせそうな就職先や実習先をスタッフが探してくれたりもします。

最近では、資格の勉強に特化した就労移行支援事業所も出てきているので、気になる方はぜひ近くにないか探してみてください!

プログラミング

本当にごくわずかですが、プログラミングを勉強している利用者さんがいます。また、事業所でもごくわずかですが、プログラミングを教えているところがあります。

これは近年プログラミングを使った仕事が増えていることに加えて、プログラマーが発達障害者をはじめ、障がい者に向いている仕事とされていることも要因ではないかと思います。

プログラミングを教えている事業所には、元プログラマーの人が講師として在籍していますし、実習先や就職先もプログラミング関係の会社に強い傾向があります。なので、プログラマーに興味のある方は、プログラミングを教えている事業所を探してみてもいいかもしれませんね!

また、自分でプログラミングを勉強したい!という方は、その旨を事業所に伝えれば、訓練中に認めてもらえるケースもあるので、話してみる価値はあると思います。



課外活動

これは完全に事業所によりけりです。

課外活動というのは、学校でいえば社会見学のようなことです。訓練の時間を使い、集団行動の一環として、美術館や博物館、資料館などに行くという感じです。

なぜ、美術館や博物館なのか?というと、障害者手帳を使えば、たいていの場合入館料が無料になるからです(笑)

就労移行支援に通う人のたいはんは何かしらの障害者手帳を取得しているので、行かない手はありません。もちろん、中には障害者手帳を持っていない人もいますが、障害者手帳を持っていれば付き添い一人まで無料になることが多いので、その辺も問題ありません。

課外活動なら、集団行動や電車の乗り方などについても訓練できますし、障害者手帳の使い方についてもわかるので、一石二鳥以上なんですよ。

ただ、こういった課外活動はすべての事業所でやっているとは限りません。なので、もし訓練として課外活動にも行ってみたいというのであれば、気になる事業所に聞いてみてください。

さいごに

就労移行支援の訓練内容について利用者の目線で書いてみました。

訓練といっても、あまり大それたことはしません。むしろ、社会人として、一人の人間として基本的なことを学び、身につけるための訓練といっても過言ではないでしょう。

なので、社会人経験が長い人にとっては面白くも何ともありません(笑)訓練なんて、面白いはずがないんですが…。

ただ、社会に出たことがない人、働いたことがない人にとっては、就労移行支援での訓練は社会に出るために必要不可欠です。就職実績や知名度などで就労移行支援を選ぶのもありですが、訓練内容で事業所を選ぶのも悪くありません。

ぜひ、自分に合った事業所を探してみてください!

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