【利用者目線】就労移行支援に通ってみて感じるメリットとデメリットについてまとめておく

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どうも、なかむら(@ynakamura1201)です。

障害者手帳を持つ人や、障害を診断されている人、また、「自分は発達障害かもしれない…」と悩んでいる人の中には、就労移行支援という福祉サービスの利用を検討している人がいるかもしれません。

(※就労移行支援というのは、障害者手帳を持つ人や障害を診断されている人の就職をサポートするための福祉サービスの一つです。)

ただ、障害者の就職サポートは、何も就労移行支援だけに限りませんし、誰もが使うべきサービスかどうかも疑わしいです。障害の重たさやこれまでの経験、スキルによっては他の選択肢をした方が、スムーズに就職できるかもしれません。

ようするに、就労移行支援にもメリット、デメリットがあり、そこを見極めて判断しないと、公開しますよ。ってことです。

ということで、今回は就労移行支援に通っている身として、就労移行支援のメリット・デメリットについて書いてみようと思います。これから就労移行支援を利用しようと思っている人や、子どもに就労移行支援を利用させたいと思っている親御さんに参考にしていただければと思います。

就労移行支援のメリット

まずは、就労移行支援に通うメリットについて。具体的に挙げると、

  • (基本的に)無料で通える
  • 客観的に評価してもらえる
  • いろいろな境遇の人と関わり、悩みを一人で抱え込まずに済む
  • 就職後もスタッフによる定着支援をしてもらえる
  • 実習を通して自分にあった職を探すことができる

という感じです。それでは詳しく見ていきましょう。

(基本的に)無料で利用できる

就労移行支援というのは、福祉サービスの一種で基本的に利用者がお金を払うことはありません。基本的にというのは、世帯の収入によっては利用料を支払う必要があるからです。

条件などを見てもわかる通り、多くの人は無料での利用です。そして、利用料を払うとしても多くの場合は9,300円の人がほとんどで、37,200円もの利用料を払う人はまれと聞いたことがあります。

なので、利用料に関してはそれほど心配する必要はありません。

客観的に評価してもらえる

一人で就職活動や転職活動をする場合は、第三者目線で自分を評価するのは難しいですよね。

もちろん、就職サイトや転職サイトによっては、分析ツールがあったり、面談を設け分析してくれるサービスもあります。ですが、中長期的な関わりの中で評価してもらえるわけではないので、その分析が正しいかは定かではないですよね。

その点、就労移行支援の場合は、中長期的に利用することで、通所する姿や態度、訓練の受け方や受け答えなどを通して客観的に評価をしたもらうことが可能です。ただ、こちらも期間が長いだけで、その評価が正当なものかどうかは判断できません。ですが、一日や二日での評価よりは、適切な評価をしていただけることは間違いないと思います。

障がいを持っている人は、自分のことを知らない人が多いように感じます。それは良い点も悪い点もです。なので、こういった施設に通うことで自分を知れるのはいいことではないかと思います。

いろいろな境遇の人と関わり、悩みを一人で抱え込まずに済む

障がいと一口にいっても、身体障害、精神障害、知的障害、発達障害と実にさまざまです。そして、どの障がいであっても、一言で語れるような特徴ではなく、同じ障がいでも人によってまったく違います。

障がい者というのは、周りが思っている以上に孤独を感じていることが多いです。僕自身、これだけ生きづらさを感じているのは自分だけなんじゃないかと思ったことが多々あります。

なので、同じ悩みや辛さを共有できることは、それだけでもホッとすることができるんですよね。

「自分だけが悩んでいたわけじゃないんだ…」って知れることは、就職するまでの訓練でも、就職してからも障がい者にとってきっとプラスになるはずです。

悩みを一人で抱え込んでも辛くなるだけで、解決なんてできません。そういった点では、就労移行支援をはじめとした福祉サービスを利用してみるのは悪いことではないでしょう。

就職後もスタッフによる定着支援をしてもらえる

障がい者にとっては、就職してからの不安は思っている以上に大きいです。これは働いた経験がない人でも、経験がある人でも同じです。

働いた経験がある人であれば、「また同じような苦しみを味わわないかな…」となるわけですし、経験がない人だと「もしうまくいかなかったらどうしよう…」と思うわけです。

就労移行支援ではそういった点を考慮して、就職してからもスタッフが定期的に面談を設けたり、職場の上司にうまくやっているかを確認してくれる定着支援をしてくれます。

働きだしてから感じる悩みや上手くいかない点に関して相談してもいいですし、私生活での困りごとを相談してもいいでしょう。就職してからも一定期間は、通っていた就労移行支援のスタッフと面談ができるというだけでも、障がい者にとって心強いですよね!

実習を通して自分にあった職を探すことができる

健常者にはインターンシップやアルバイトを通して、自分にあった職を探す機会が多くあります。

もちろん、障がいを持っているからといってインターンシップやアルバイトができないわけではないですが、健常者よりも制限されることは確かです。(自分で制限している可能性もありますが)

なので、就労移行支援での企業実習は、障がい者にとっては自分にあった職を探すのにはうってつけなわけです。

実習と一口にいってもコンビニやスーパーなどでの品出しから、運送業者での運搬作業、簡単な事務や経理の仕事、清掃、データ入力、電話対応などさまざまです。もちろん、興味のある仕事があれば、スタッフに伝えることで実習機会を設けてくれるかもしれません。(そこはスタッフ次第w)

これまで一つの仕事しか経験してこなかったり、何も経験がない人にとっては、企業での実習は自分にあった仕事を探す絶好の機会であることは間違いないです!

新しい居場所を作ることができる

障がい者にとって、自分の居場所といえる場所がたくさんある人は少ないように感じています。

居場所といえる場所が少ないこと自体は何も問題はありません。ですが、居場所が増えることは、その後の人生には大きなプラスになるんですよ。

それが悩みを相談できる場所であるならなおのこと。

障がい者が働く、生きていくというのは、思っている以上に辛く、苦しいことです。もちろん、楽しいことも、面白いことも、充実することもありますが、健常者よりも悩み苦しむことは間違いありません。

なので、一つでも多く悩みを相談できる場所を作っておくことにはメリットしかありません。もし、今自分にとって居場所と言える場所が少ないと感じているのであれば、就労移行支援に通うことはプラスになるのではないでしょうか?



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就労移行支援のデメリット

それでは続いて就労移行支援に通うデメリットについて書いてみようと思います。

  • 基本的に工賃や交通費は実費
  • アルバイトができない
  • 担当スタッフや事業所によって支援がバラバラ
  • やや甘やかされている感じがしてしまう
  • 就職できない場合がある
  • スタッフの入れ替わりが多い?

という感じです。それでは詳しく見ていきましょう。

交通費は基本的に実費

就労移行支援では、交通費は基本的に支給されません。

基本的にというのは、住んでいる地域よっては支給してもらえるケースがあるからです。これはあくまでも住んでいる地域によってなので、就労移行支援の事業所の所在地ではありません。なので、就労移行支援に通う場合は、地元の役所に聞いてみてください。

アルバイトは原則できない

就労を目的にした福祉サービスなので、すでに就労していることになるアルバイトは原則認められていません。

こちらも原則というのは、住んでいる地域、就労移行支援を管轄している地域によってはできるからです。ただ、アルバイトを許可している地域は、交通費を支給している地域よりも少ないです。

逆に、なぜ地域によってはアルバイトを良しとしているのか?というと、アルバイトが一般就労に向けての訓練になるからであり、生活を支える基盤になるからです。理由はさまざまです。

ただ、基本的にはアルバイトも認められていないので、就労移行支援を利用する場合は、当分の間収入なしで生活できるかを家族や自分の財布と相談して決める必要があるでしょう。

担当スタッフや事業所によって支援がバラバラ

事業所によって支援にバラつきが出てしまうのは、差別化にもなるのでそこまで問題はありません。

一番の問題は、事業所内のスタッフによって支援の仕方がバラバラだということです。

これは何が問題なのか?というと、担当に付くスタッフによって就労できる可能性、就労までの期間が変わってくるということです。また、人間なので相性の問題もあります。自分にとって相性の悪いスタッフと一緒に就職活動をするとなると、就職も長引きますし、入りたくもない企業に就職する可能性だってあるわけです。

もちろん、そういったことがないように相性や方向性などを含め、スタッフを決めているとは思います。ですが、通所するタイミングによってはそういった自体も起こりうるということを念頭に置いていた方がいいでしょうね。

やや甘やかされている感じがしてしまう

就労移行支援は、仕事とは違い、就労を目指して訓練するための場所です。それも障がい者向けのサービスです。

なので、基本的にスタッフは利用者を褒めて伸ばそうとしてくれます。もちろん、これはいいことです。能力やスキルに偏りのある障がい者を怒鳴りつけることに意味はないですし、いかに能力を引き出し、それを活かせるかが大事なので、褒めて伸ばすことにはなんら問題はありません。

ただ、やや褒め過ぎ感があることは間違いありません。そのため、就職してから上司から褒めてもらえず困る人が出てしまうのではないか、と思えてなりません。社会に出たら、そうそう褒められないでしょうし、ミスをしたらそれこそ指摘もされます。

なので、就労移行支援で褒められたとしても、それを過信せずに、それを普通だとは思わないことが大切です。ただ、自分の良さは良さとして受け止め、それを磨く姿勢は必要ですが。

就職できない場合がある

これはどんな事業所でも、誰が担当についていも起こりうることです。

法定雇用率の問題で、障がい者を採用しようという動きが高まっているのは確かですし、実際に障がい者の採用者数は増えています。ですが、だからといってみんながみんな就職できるわけではありません。

会社が求めている人材と本人が入りたい企業が、マッチすることなんて健常者ですらまれです。それが障がい者となればなおのこと。

就労移行支援に通っていても、すべての人が一般就労に結びつくわけではありません。中には、他の福祉サービスに移る人もいます。それは障がいがどうこう、その人がどうこうということだけではないんですよね。タイミングだってあります。

なので、通ったからといって必ずしも就職できるわけではないということは、就労移行支援に通う前にはしっかりと認識しておく必要があるでしょう。

スタッフの入れ替わりが多い?

これは就労移行支援に限ったことではなく、福祉業界によくある話です。

福祉業界は、「人のために何かしたい」と思って就職してくる人が多いと聞きます。ただ、現実問題として給料は上がりづらいです。そのため、スキルを持った人、資格を持った人は、より待遇のいい仕事を求めて転職することも多いそうです。

なので、就労移行支援に通っている途中に担当のスタッフが変わったり、良くしてもらっていたスタッフがいなくなることは、よくあることだと認識しておく必要があります。

本来、就職するまで、就職してからも、同じスタッフに面倒を見てもらうことが、障がい者にとっては安心できるサービスなんですが、これに関してはスタッフも一人の人間なので仕方がありません。

さいごに

就労移行支援に通ってみて感じた就労移行支援のメリット・デメリットについて書いてきました。

障がい者が就職活動をするというのは、正直かなり難しいんだなって通ってから改めて感じました。正直、こればっかりはタイミングもあれば、時代もありますし、相性みたいなものもあるので、なんとも難しい話です。

「就労移行支援に行けば、障がいを持っていても就職できる!」なんてことは、甘くはないですが、そう簡単な世界ではないとだけは最後に伝えておきたいです。

採用されている障がい者の方は、それなりに努力もしていれば、自分なりに工夫もしていることでしょう。障がい者手帳を持っていればいいわけでも、就労移行支援に通っていただけではないんですよね。

なので、就労移行支援だけに頼らず、障がいを言い訳にせず、自分なりに日々努力し、工夫することが大切なんじゃないかって思います。

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