【感想/発達障害】『コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門』コミカルだからこそ、伝わりやすくなっていると思う

スポンサーリンク

電車で何か本を読もうと思い、ふと立ち寄った本屋さんで見つけたのが『コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門』でした。最近文庫化されたらしく、たまたま新刊コーナーで発見できたのは、何かの縁かもしれません。

最近、発達障害関係の本ばかり読んでいるんですが、どれもお堅い内容ばかりで、ちょっと肩が凝っていたので、コミックエッセイのこの本は非常に面白かったです。もちろん、内容も身近な感じで描かれているので、わかりやすく、かつ活かしやすい感じがしました。

ということで、『コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門』の感想を適当な感じでお送りしますー。

本の内容

では、まず本の内容について。

空気を読まない、人間関係の微妙な変化に気づかない、気が利かない、笑顔で挨拶しない…。見渡すと意外に多いちょっと変わった人たち。実は感じの悪い人ではなく、もしかしたらアスペルガー症候群かもしれません。そうした症状をもつ人はどうすればいいのか、周りの人はどう対応すればいいのかをコミックエッセイで紹介します。知れば納得!アスペルガーの人の気持ちがわかってきます。

(引用 『コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門 (宝島SUGOI文庫)』裏表紙)

という感じです。

まぁよくある発達障害、アスペルガー症候群についての本って感じですね(笑)

ただ、この本と他の本の違いは、コミック仕立てであることと、体験談が身近であるということだと思っています。前回読んだ『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (集英社文庫)』もわかりやすいのは、わかりやすいんですが、体験談がどこか身近な感じがしなかったんですが、今回の『コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門 (宝島SUGOI文庫)』は、非常に身近な感じがして読んでいても、「あぁーこんな人いるいる」「あー僕もそうかも(笑)」みたいに頷きながら読める感じでした。

また、体験談的な部分についてはコミック仕立てにすることで、よりわかりやすさを追求したところもこの本の良さだと思います。

感想

面白かったです。

コミックの部分を読んでいると、どこか大学生時代の僕を見ているみたいで、少々困りました(笑)「あぁー周りは大変だっただろうなー」と。でも、表情が乏しかったり、会話が噛み合なかったり、一人が好きだったり、こだわりが強い人って、どこにでもいるよなーとも思いました。

発達障害、特にADHDやアスペルガー症候群ってどこにでもいると思うんですよ。ただ、そういった人たちのことを、僕たちは、発達障害だとは思わないんですよね。ただの変わった人、変な人、おかしな人って感じで、自分たちとは異なる人だと思うだけの話で。

でも、そうやって「あの人変だよねー」とか「あの人ってちょっとおかしいよね」って言葉で片付けるのは少々問題なんですよ。というのも、そうやって変な人扱いすることで、その人本人を生き辛くしてしまうからです。もちろん、変な人から何かされたり、何か嫌なことを言われたりして、そうしてしまうってこともあるかもしれません。

ただ、だからといって「変な人」「おかしな人」ってレッテルを貼って、彼らを遠ざけたり、避けてはダメだと思うんですよね。その少し変わった点が、何が原因で生じているのか?をまずはハッキリさせる必要があると思いますし、そのためにはある程度知識が必要だと思います。

僕自身、変な人扱いされる側の人間ですが、やっぱりただ変な人扱いされるのって、正直辛いです。自分ではどうしようもないのに、「あいつはダメなヤツだ」「あいつは何を言っても直さない」みたいにのけ者扱いされるんですよね。それって結構辛いです。もちろん、僕自身も自分が発達障害だなんて考えもしなかったので、当時は仕方ないと思っていただけに、この事実を早く知れたらよかったと今更ながら思います。

知識があれば良いと言うわけではないです、知識があるだけで人を見る視点、人を判断する視点が増えるのは間違いありません。ましてや、知識を持たずして人を判断してしまうことはあってはならないんですよ。それは頭ごなしに、怒鳴るのと同値で、誰かの生きる道を閉ざしてしまうことにも繋がります。

そして、それは周りの問題だけではなくて、本人にも通じます。

「生き辛いな…」「なんで俺だけ上手くいかないんだろう…」という悩みを解決してくれるのは、意外と知識だったりします。僕もこれまでの生き辛さが発達障害、ADHDだとわかってからは、どこか吹っ切れました。吹っ切れたことで、対処法も考えましたし、進むべき道もわかりました。

この本にもありますが、生き辛さを乗り越える一つの方法として、発達障害に限らず、病気や障害について学んでみるのはありなんじゃないかと思います。

発達障害がダメなわけではない

この本を通して、あらためて「発達障害がダメなわけじゃない」ということを考えました。

この本に出てくるアスペルガー症候群のコウジは、変わったところがありますが、ダメな人ではありません。もちろん、それが意図してやっていることであれば、少々考えものですが、発達障害が原因であれば、仕方がないことだということです。

病気のように、わかったからといって完璧に治るわけではありません。本人が自分の障害について理解し、納得することが大切だし、周りもそれを理解し、その人と受け入れないといけないんですよね。その上で、その人をどうすれば活かせるのか?を考える必要があるんです。

そう考えると、発達障害者それ自体が悪いわけじゃないことは明白だと思います。ただ、だからといって発達障害者は何をしてもいいわけではないので、発達障害を持つ人は持つ人なりに努力は必要だと思いますけど。

まぁもちろん人には得手不得手があるわけなので、発達障害の有無は関係ないのかもしれませんが、誰しも活き活き生きていくためには、ダメな部分だけに焦点を当てるのではなく、活かすべき長所に目を向けるべきなんだろうと思います。

さいごに

発達障害関係の本を読んでいていつも思いますが、発達障害ほど型があるようでない障害は他にはないんじゃないかと思います。

病気なら症状でわけることができますが、発達障害はそれが意外と難しいんですよね。

だからこそ、正しい知識を身につけて安易に判断しないことが必要ですし、型にはめた対応をしてはいけないんだと思います。

まぁ僕は自分が発達障害でありながら、発達障害を持つ人と関わる側の人間でもあるので、ちゃんと知識を身につけ、その人に合った対応ができるように日々努力しようと思います。それでは。

この記事を読んだ人にオススメ記事

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA