【感想】『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』正しい知識で、正しく理解するために

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「変わった人」というのは、いつの時代でもどこにでも存在しています。

それがプラスの意味として使われているなら、何も問題はないでしょうし、むしろ社会的にも、個人的にも良いことなんだろうと思います。ただ、それがマイナスの意味として使われているのであれば、少々問題だと思っています。というのも、それは社会的にも、個人的にも損失があるからです。

性格や行動が、他の人とちょっと変わっているから、ちょっとこだわりが強いという理由で、その人が周りから嫌われ、避けられ、遠ざけられては、その人自身もそうですが、その周りの人にも良いことなんて一つもありません。

今回読んだ『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』は、そんな「ちょっと変わった人」への理解を深めるための本です。「周りに(扱いづらい)変わった人がいる」「(周りから)変わっていると言われる」という人は、ぜひとも一度読んでみて欲しいです。

本の内容について

では、まずこの本の内容について。

あなたは、「変わった人」と言われたことはありますか?ちょっと「変」には理由がある。周囲の空気が読めない、何度注意されても同じミスを繰り返してしまうなど10のケースを例に現役精神科医の著者が発達障害を徹底解説。「生きづらさ」を解消する第一歩は理解すること。自分は他人と違うかもしれないと悩むあなたへ。そして、身近にいる「変わった人」と、良好な関係を築きたいと願う人へ。

(引用 『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (集英社文庫)』裏表紙より)

という感じです。

もう少し内容について触れておきます。

前半では、発達障害についての知識的なことについて、どんな障害があるのか?原因は何なのか?という点にフォーカスを当てて書かれています。

中盤では、発達障害の特徴を元に、実際に社会で苦しんでいる人たちの具体例を取り上げています。当事者だけではなく、その周辺で苦しむ人たち(上司や部下、家族など)の悩みについても取り上げることで、発達障害を持つ人との関わり方についても書かれています。

終盤では、発達障害ではない定型発達の人たちが、障害を持つ人について理解を深めるためにはどうすれば良いのか?という点についてと、実際生き辛さを感じているなら、どうすれば良いのか?という当事者の相談先についてまとめられています。

感想とか思ったこと

周りとのちょっとしたズレ(変わっている点)は、人間関係を壊すだけではなく、その人の人生を狂わせてしまう恐れがあるということを再認識させられました。

実際読んでみるとわかりますが、取り上げられている具体例なんて世の中にたくさんあると思います。まぁそれが発達障害が原因かどうかは別にしても、自分たちの常識を他の人に押しつけることで、生き辛さを感じてしまう人はいるということ。

ましてや、それが発達障害が原因の場合、本人はどうしようもないんですよね。発達障害が原因になる場合、努力ではどうにもならないことだってありますし、その人の良さを潰してしまう可能性だってあります。

では、どうすればそのズレ(変わっている点)を改善することができるのか?もしくは、そのズレがあっても上手く、気楽に生きていけるのか?というと、それはただし知識を持ち、現実を受けとめることだと思います。それは当事者だけではなく、周りに生きる人にも、それが求められると思います。

いくら当事者が、自分の障害の状態を理解し、受け入れ、努力していたとしても、周りが何も知らないでは、当事者の努力はいつまでも実りませんし、最悪苦しむだけに終ってしまいます。そうならないためにも、当事者と関わりのある人も、ある程度の知識を持ち、その人について理解を深める必要があるんじゃないかと思います。

発達障害に関係なく、誰にだって得手不得手はあります。発達障害の場合は、それが顕著なだけだと僕は思っています。まったくできないことがある半面、ずば抜けてできてしまうこともある。これが発達障害だと思います。だからこそ、「ちょっと変わってる」というだけで、ぞんざいに扱ったり、遠ざけてしまってはもったいないんですよね。人のマイナスの側面に目を向けることもたしかに必要ではありますが、それ以上にプラスの側面に目を向け、活かすことも考えないといけないんだろうと思います。

ただ、ここで勘違いしてはいけないのは、「障害がないなら何をしてもいい」というわけではないということです。障害のあるなしに関わらず、人の悪い面ばかりに目を向けるのではなくて、良い面に目を向けるべきですし、ちょっと変わったところがあっても、それをバカにしたりしてはいけないということです。

一人でも多くの人が、気持ち良く働き、気持ち良く生きていくためには、自分の常識で人を判断するのではなくて、正しい知識を持って接する必要があるんだと思いました。

当事者だけではなく、その周りの人にこそ読んで欲しい

この本のメインターゲットは、「変わっている」と言われて悩んでいる当事者だと思いますが、個人的はその周りの人にこそ読んで欲しいです。

たとえば、一緒に働く会社の同僚(上司や部下など)や家族、恋人、学校の先生、友人などです。いくら当事者が正しい知識を身について、自助努力をしてもできる範囲には限りがあります。なので、その自助努力を無駄にしないためにも、周りの人、特に関係が密な人には、こういった本を通して、当事者の特徴を理解したり、苦しみを理解して、一緒に取り組んで欲しいと思います。

さいごに

『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』の感想を書いてきました。まぁ感想というよりも、個人的に思っていることになってしまった感はいなめません(笑)

この本を通して思ったのは、同じ発達障害でも人によって悩みや悩み方は違うってことですね。それは置かれている環境も違うし、周りの人の対応も違うからなんだろうと思います。発達障害を持っていても、周りの人の対応が良ければ、悩むこともないかもしれないです。一方で、周りの人がその人を避けようとすれば、うつ病等の二次障害を起こす可能性だってあります。

正直、前者のような環境であることは稀だと思います。一人でも多くの人が苦しまずに生きていくためにも、発達障害について正しい知識が広がればいいなーと思います。そういった取り組みが僕自身できればと思っています。それでは。

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