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僕は自分自身が発達障害だということがわかって、少しですが楽になりました。
もちろん、わかっただけでは何も変わりません。それを認め、受け入れ、乗り越えてこそ、変わるものだと思っています。
近年、社会に出てみたもののどこか馴染めない、どこか生き辛いという理由で、会社を辞めてしまい、その後ニートやフリーターとして過ごす人が増えているように感じます。別にそれが悪いわけではありません。ただ、その背景には発達障害が潜んでいるのではないかと思います。
今回読んだ『発達障害に気づかない大人たち』には、そんな社会的な問題も含め、「発達障害」の特徴や症状、治療法、そして才能の活かし方について、詳しく書かれています。ぜひ、今生き辛さを感じている人、どこか社会に馴染めない人には、一度読んで欲しい一冊です。
『発達障害に気づかない大人たち』の内容について
内容については、Amazonから引用します。
片づけられない、すぐキレる、話を聞けない…
あなたのまわりにもそんなちょっと「困った」大人たちがいないだろうか?
あるいは、あなた自身がそう思われている可能性はないだろうか?
そうだとしたら、それは「発達障害」かもしれない。落ち着きに欠け衝動的な「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」、対人スキルや社会性に
問題のある「アスペルガー症候群」、読み書きなどの習得に難のある「学習障害」などの
総称である「発達障害」。子どもだけのものと思われがちなこの発達障害だが、実は「大人の発達障害」の人も
数多く存在する。しかも、大人になってからのほうが、うつ病や依存症につながるなど
大きな問題を引き起こしやすいのだ。
一方で、ピカソなど一流の芸術家たちが発達障害だったように、磨けば光る能力を
持っているという側面もある。これまであまり知られてこなかった「大人の発達障害」の実態から治療法、日常生活
での注意点やサポート方法までを解説。これ一冊ですべてがわかる。(引用 Amazon『発達障害に気づかない大人たち』)
という感じです。
まぁざっくりまとめると、発達障害って何?みたいなそもそも論的な話からはじまり、発達障害であるADHD、アスペルガー症候群、女性の発達障害の特徴の説明、発達障害だからこそ起こる二次障害・合併症、治療法、そして、発達障害を持つ人が才能を輝かせるためにはどうすればいいのか?ということで帰結します。
著書である星野仁彦さん自身も発達障害があるためか、かなり当事者目線で書かれているように感じます。もちろん、医師としての目線もありますが、発達障害を持つからこそ感じる不安や不満、困りごとなどはどこか当事者目線で書かれているのは、著者自身が、発達障害の当事者だからと思います。
感想
一通り読んで思ったのは、「発達障害は認め、受け入れてからがはじまりだ」ということ。
もちろん、どの病気にしても、障害にしても、同じかもしれませんが、こと発達障害に関してはそれが色濃く出ているように感じます。本書の中でも、『まずは「受け入れ」「認める」ことから始まる』と書いてあります。
発達障害の症状って、誰にでも当てはまるようなことばかりで、正直「あなたは発達障害です」といわれても、受け入れられない人が多いのが事実だと思います。「まさか自分が障害者…?」と。もちろん、それは家族や恋人なども同様で「まさかこの子が発達障害なんて…」と思うと思います。
でも、その事実を受け入れなければ、発達障害の症状は改善しませんし、それによって引き起こされる問題は解決しません。それはその人自身が、発達障害と向き合わない限り解決しない問題だからです。
逆をいえば、発達障害である事実を認め、受け入れさえすれば、楽に生きられるようになると思います。それは「こういう特徴があるから、こうすればいい」「これが苦手だから、これは誰かに任せよう」「これは得意だから、積極的にやろう」と割り切れるようになるからです。
僕は自分が発達障害だと診断されてからは、できないことを無理にやることをやめました。これまでは「できないことはダメなこと」「なんでも努力でどうにかなる」と思っていましたが、それが自分の首を絞めて、ストレスになっていました。でも、診断されからは、「できることだけやろう」「できないことは素直に認めて、誰かに頼もう」と思い切れるようになり、気持ちが楽になれました。
たしかに、発達障害と診断されるのは少々怖いかもしれません。こうやって発達障害関連の本を通して、当てはまることばかりだと、「もしかして発達障害かもしれない…」と怖くなる気持ちもわかります。
でも、わからずに生き辛さを感じたまま、これからも生きていくより、発達障害とわかって、しっかり向き合って治療したり、周りかのサポートを受けた方が、楽に生きていけるんじゃないかと思います。
生き辛さを感じている人に読んで欲しい
今、生き辛さを感じて生きている人はどのくらいいるのでしょうか?
友人関係が上手くいかない。仕事が順調に進まない。何度やっても同じ過ちを繰り返してしまう。悪いと思っていないのに、つい相手を不快にしてしまう…。などさまざまな悩みを抱えて生きている人は、かなり多いのではないかと思います。まぁかくいう僕がそうですし…。
なので、そういった生き辛さを感じている社会人の人もちろん大学生や高校生もそうですが)に『発達障害に気づかない大人たち』を読んで欲しいです。この本は、「発達障害って才能があることなんだよ!」みたいに良いことばかりが書かれている本ではなく、症状をはじめ治療法や原因など真剣に発達障害に向き合った内容になっています。
自分の生き辛さや悩みを一人で抱え込まずに、医療機関をはじめ、家族や恋人、パートナー、同僚や上司と解決できるためにも、まずは自分のことを見つめ直してみてはいかがでしょうか?
さいごに
発達障害の当事者になって思うのは、社会はどんどん障害者を受け入れるようになってきたということです。
いざ、診断されてどうなることか…と思っていたんですが、ちゃんと社会人として生きていくためのスキルを身につける場所や施設はありますし、就職支援をしてくれる企業や施設もあります。ただ、そういった場所に行くためには、自分自身がまず認め、受け入れないといけないんですよね。
そうではないと行けないと思います。行けたとして、嫌になると思います。「なんで俺(私)がこんなところに来なくちゃいけないんだ!」と。
まぁ認め、受け入れるのって難しいです。でも、それさえクリアできれば、後のことはなんとかなるんじゃないかと思います。
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