【感想】『発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方』もし自分が親だったら、どう子どもと向き合うだろうか?

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最近、仕事で発達障害を持つ児童と関わる機会が増えました。

ただ、彼らとは健常な児童と同じように接していては上手くいきませんでした。そんな経験は僕に「どうやって彼らと接すればいいのか?」「僕は彼らに何ができるんだろう?」と、真剣に考えさせる機会を与えました。そんなときに出会ったのが『発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方』という本でした。

内容的には、発達障害を持つ児童を持つ親に向けた教育本みたいな感じですが、子を持つ親なら誰が読んでもためになる本なんじゃないかと思いました。「発達障害だから…」と境界線を作るのではなくて、親と子としてどうあるべきなのか?ということをしっかりと綴った内容になっていると思います。

本の内容について

内容はこんな感じです。

はじめに
第1章 発達障害の子は、「ユニーク」でおもしろい
第2章 家の「お手伝い」でスキルを身につける
第3章 「運動と学習」でぐーんと伸びる
第4章 子どもをぐーんと伸ばす「生活習慣」
おわりに

(引用 『発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方』目次)

それでは、一応ざっくりと章別で内容をまとめます。

第1章では、発達障害という障害を持つからこそ、親としてどう子どもと接するべきなのか?子どものことについて考えるべきなのか?ということが書かれています。

第2章では、「お手伝い」をテーマに、身近なちょっとしたことができるようになるために家庭でできることを取り上げています。発達障害を持っていても、一人で生きていくためのスキルを小さい頃から身につけて欲しいという想いがひしひしと伝わってきました。

第3章では、脳の発達にでこぼこがある発達障害向けの運動や学習について取り上げています。発達していない脳に対して、刺激を与える運動や学習をすることで、困難だったことを克服したり、社会で生きていくためのスキルを身につけようということが書かれています。

最後の第4章では、スマホやテレビの使い方や食生活、普段の生活について何を意識すればいいのか?どういったものを取り入れるといいのか?ということについて書かれています。

感想

非常に読みやすく、実践しやすい内容の本でした。

また、所々で子育てをする上で「(親として)無理はしない」というようなことも書かれていて、親目線の内容でもあり、でも、子どもを育てていく上で必要な子ども目線でも書かれていて、非常にためになる情報がつまった内容でした。

発達障害だからと人生を諦める必要は全くない

この本を通して感じたのは、「発達障害だからと人生を諦める必要は全くない」ということでした。それは本人もそうだし、親や家族もそうだということです。

「発達障害だから人生は少々諦めないといけない…」と考える人は、まだまだ多くいると思います。でも、小さい頃から家庭や学校、その他の施設を通じて、いろいろなことを学び、スキルを身につけ、体を動かしたり、好き嫌いなく食事ができれば、健常者と同じレベルで生活ができるんじゃないかと思います。

もちろん、健常者と同等のレベルで生活をしたり、社会人生活を送るには、それ相応の努力は要りますし、その努力もし続けなければいけません。また、人よりもできないことも多いので、人一倍苦労もします。でも、それでもずっと親がいないといけないわけではありません。

なので、発達障害を持って生まれたからといって、決して人生を諦める必要もないんじゃないかと思いました。

目先の苦労か?将来の苦労か?

発達障害の子の親御さんは、育児でたいへん苦労すると思います。たぶん、僕の両親も僕を育てるのには非常に苦労したと思います。(すぐキレるし、病気がちだしと大変だっただろうと思います)

なら、今大変だからといって育児を放棄したり、施設などに預けるの選択肢を取るのか?それとも、将来を見据えて、しっかりとその子と向き合って育児をするのか?で、その子の人生は大きく変わるんじゃないかと思います。本書の中でも、「親として目先の楽を取るのか?それとも将来の楽を取るのか?」のような問いかけがありますが、まさにその通りだと思います。

もちろん、将来の楽を取って、今子どもと向き合っても、将来確実に楽できるのか?と言われれば、そうではないかもしれません。

でも、今楽を取ってしまえば、その楽は将来の苦になることは間違いないんですよね。ずっと養っていかないといけなかったり、ずっと一緒に暮らさないといけないかもしれない。それは親としても、子どもとしても最善だとは思わないですよね。

僕自身、小さい頃に母から家事全般を教えてもらって、父から体の動かし方や頭の使い方を教えてもらったからこそ、一人暮らしができたり、社会で生きていけるんだと思っています。まだまだできないことは多いですが、それでもある程度一人でできるのは両親あってのことだと思います。

なので、もし、親として子どもに自立して欲しい、自分の人生を生きて欲しいという想いがあるならば、この本や他の発達障害関係の本を読んで、子育てをして欲しいと思います。

どこにお金をかけるのか?をしっかり考える必要がある

「子育てをする親として、どこにお金をかけるのか?」

この辺の話は、発達障害の子どもに限らず、すべての子どもに共通する考え方なんじゃないかと思います。

正直、結婚も子育てもまだ経験のない僕からすると、想像もできない話ですが、かなり重要な内容だということは、これまでの自分の人生を振り返ってもよくわかりました。

というのも、これも目先か将来か?という話だからです。

たとえば、今安い食材を使った料理やコンビニの弁当などを子どもに食べさせて、栄養バランスが偏った食事を食べさせ、健康を害する方がいいのか?それとも、多少他の出費を削ってでもいい食材を使った料理を食べさせてあげることで、丈夫な体にしてあげるのか?どちらがいいのか?という話です。

たしかに、最近は野菜も高いですし、共働きともなると食事を作るのも一苦労だと思います。でも、そこで目先の利益や体力などを取るのか?それとも将来の子どもの健康や成長を取るのか?と考えると、後者を選ぶ方が最善だと思いますよね。

まぁどの部分にお金を使うのか?というのは、家庭の問題だと思います。でも、子どもにとってどの選択肢がいいのか?ということを将来を見据えて考えることも、親として必要なことなんだということをこの本を通して学びました。

「発達障害=天才」と期待するよりも、生きる力を

発達障害と聞くと、天才をイメージする人も多いかもしれません。また、自分の子どもに発達障害があるとわかると、「この子は天才かもしれない!」と期待する人も多いかもしれません。

もちろん、発達障害でありながらも、才能を見出し、歴史に名を刻むような人もいます。エジソンやアインシュタインがその類いでしょう。でも、みんながみんなそうじゃないということも知っておいて欲しいです。

「発達障害だから天才ではなくて、天才の中には発達障害の人もいた」くらいに認識して欲しいという感じです。

なので、発達障害だからと変に才能を見出すようなことばかりせず、まずはしっかりと生きていくための力を授けて欲しいと思います。才能を見出すことはたしかに必要かもしれませんし、それで生きていけるなら親としても誇らしいと思います。

でも、もしその才能が見つからなかったらどうするのか?と考えると少々不安ですよね。なので、その不安を拭い去るためにも、一人の人間として生きていく力を身につけさせる必要があるんじゃないかと思います。その上で、何か才能を見出すことをしてあげればいいんじゃないかと思います。

さいごに

『発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方』の感想というかなんというかいろいろ書いてきました。

発達障害は、正直いろいろと苦労することが多いです。僕自身、これまでいろいろと苦労しました。病気がちだったり、人よりも記憶力や集中力がなかったり、興味の対象が移り変わりやすくて受験校や将来の夢がコロコロと変わったりと、苦労しました。

たぶん、僕以上に親は大変だったと思います。でも、僕のことを投げ出さずに真摯に向き合ってくれたからこそ、今の僕があるんですよね。そう考えると親には頭が上がりません。

この『発達障害の子がぐーーーんと伸びる心と体の育て方』だけに限らず、今は発達障害に関する情報はかなり多くなっていると思います。なので、子どもが発達障害だからといって子育てを諦めずに、真摯に子どもと向き合って欲しいと思います。

僕もそういった子どもに何か貢献できるように頑張ろうと思います。それでは、また。

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