大人の発達障害(ADHD)と診断されるまでの経緯と病院探し、診察・検査などについてのまとめ

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大人の発達障害。耳にすることはあっても、実際に自分に関わる問題だとは想像していませんでした。

大人の発達障害と疑われてから、実際に診断をされるまでにはかなり時間かかりました。正直診断されるまでこれほど苦労するとは思いもしませんでした。身体障害や病気と違い、目で見たり、数値的な面で判断することが難しいからかもしれませんが。

ここでは僕が発達障害だとは気付かなかった理由から、実際に診断されるまでの病院探しや検査について少しまとめてみようと思います。社会に出てから生き辛さや違和感を感じた人には、参考にしていただければと思います。

そもそも「大人の発達障害」とは?

まずは、簡単に「大人の発達障害とは?」について書こうと思うんですが、いかんせん僕は当事者ではあっても、専門家ではないので、専門的なサイトから引用させていただきました。

<大人の発達障害とは?>

発達障害は、生まれき脳の機能の一部に障害があるために生じます。いくつかのタイプがあり、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害などが代表的です。なかでも成人が発達障害と診断される場合を、「大人の発達障害」といいます。

これまで発達障害の研究や治療は、幼児や小中学生に重点が置かれていました。しかし、近年では、大人の発達障害も増加する傾向にあります。

大人になるまで発達障害が見過ごされる理由としては、学業においてむしろ優秀であったり、問題が表面化しないように自ら努力するなどして、本人も周囲も発達障害であると気づかないことがあげられます。

(引用 いしゃまち『自覚症状のない、大人の発達障害とは 』

という感じです。

パッと見では、いたって普通の人、苦しんでいるようには見えないというのが、大人の発達障害の特徴なんじゃないかと思います。

まぁ実際僕自身、友だち作りが苦手だったり、集中力が皆無だったりと悩みはあったものの、周りから見たら「まぁ普通の人」に映っていたんじゃないかと思います。(普通が何か?という話はまた別の話…)

大人・社会人になるまで発達障害だと気づかなかった2つの理由

では、次に僕がこれまで(疑われたのも、診断を受けたのも25歳でした)、発達障害だと気づかなかった理由について書いてみようと思います。

理由は、主に二つです。

  • 日常生活に支障がでなかったため
  • 学校の成績が比較的良かったため

それではみてきましょう。

日常生活に支障がでなかったため

僕はこれまで生きてきて、あまり日常生活に難しさを感じたことがありません。あえて難しさを感じたとすれば、それは部屋が散らかりやすいというくらいなものです。(自分ではきれいだと思っていたんですが、姉から「汚いよな」って言われて初めてそうなんだ…と思いました)

料理はレシピを見ればだいたい作れるし、朝も目覚ましがあれば起きれる。遅刻することもなければ、電車の乗り方がわからないなどもない。運転もできるし、買いものもメモさえあれば、買い忘れたり重複したりすることもない。という感じでした。

おそらく、日常生活に必要なスキルに関しては、障害の有無にかかわらず平均的かそれ以上だと思っています。そのため、家族からも学校からも発達障害と疑われることがなかったんだと思います。

学校の成績が比較的良かったため

「大人の発達障害とは?」のところでも「大人になるまで発達障害が見過ごされる理由としては、学業においてむしろ優秀であったり」と書いてある通り、僕も学業においては比較的成績が良かった方でした。高校ではトップクラスの成績でしたし、大学は国公立大学に進学しました。

もちろん、苦手科目はありました。ですが、まったくできないわけではなく、努力でカバーできる範囲の成績だったので、先生や親からも変な目で見られることはありませんでした。

まとめとつなぎ

大人の発達障害と診断される人の多くは、僕と同じような人が多くいると思います。

これは結局のところ大人になるまでの人を判断するための軸が、学業と家庭・学校での生活態度しかないからなんですよね。学校の成績がよければ、「優秀」とレッテルが貼られ、他のことが多少できなくても見過ごされる。また、勉強はそんなに得意ではないけど、生活態度はいたって普通(に見える)であれば、問題があるなんて思われない。

だから、社会に出て、これまでにない視点で自分を評価し、周りから評価されるようになると、欠点が浮き彫りになり、生き辛さを感じるようになるんだと思います。

社会に出て感じた気持ち悪さと生き辛さ

僕が、社会に出てから実際に感じた気持ち悪さや違和感、生き辛さについて次に書いてみようと思います。

優先順位が付けられない

社会人って一度にいくつもの仕事を抱えていて、仕事の重要度や緊急度などに応じて優先順位を付けて、仕事を進めていると思います。

ただ、僕の場合、その優先順位を付けることが非常に困難でした。日常生活やバイト程度であれば、優先順位なんて付けなくても、さほど影響はでないですし、出たとしても自分が苦しむだけで済みます。

ですが、仕事となると同僚はもちろん、他部署の人や取引先の人と関わる人が増えるため、自分の仕事が遅れると多くの人に迷惑をかけてしまいます。

中には優先順位をつけなくても良い仕事もあるのかもしれないですが、僕の仕事は時間との勝負的なところがあって、優先順位を付けないと仕事がたまる一方だったので、余計に苦しかったです。

口頭で伝えられたことを忘れやすい

学校の勉強とは違い、会社で働いていると口頭で「これやっておいて!」とか電話で「これお願いします」と言われることが多くなります。これも仕事や会社によりますが、僕の会社は、というよりも先輩に口頭で指示をしてくる人が多かったです。

僕の場合、口頭で聞いたことを理解することはできます。授業にしろ、指示にしろ理解は比較的早い方だと思います。ただ、口頭で伝えられたことをメモするのが苦手で、かつ忘れっぽいんですよね…。(学校では、先生の話は聞かずに独学で勉強していましたからね…)

なので、「あれ?さっき言ったことできてないじゃん」と言われることが多々ありました。まぁやり方と言うか、対処法はいろいろとあるんでしょうけど、そんなことを考えてる余裕もなくて、苦しさだけを感じていました。

周りが気になり集中できない

集中力が僕にはほとんどありません。集中できたとしても3〜5分が限界でした。

勉強は集中しなくてもどうにかできたんですが、仕事となるとそうはいきませんでした。というよりも、周りの作業や人の動きが気になって集中できる状態でもありませんでした。

僕の場合、注意散漫、気が散りやすいということもあり、一人ならある程度集中できることも、人がいるとできなくなることが多くあります。なので、そもそも人と一緒に作業する環境で、集中することは土台無理な話でした。

集中できないので、仕事は遅くなりますし、小さなミスも目立ちます。日常生活なら、困るのは自分だけですが、周りに迷惑をかけてしまう仕事となると、どんどん居づらさや気持ち悪さを感じました。

速度を求められるとケアレスミスが目立つ

これは仕事にもよりますが、僕が務めていた会社はとにかく速度、早さ、速さを求められました。数をこなした人間が偉い、そのため仕事が早い人が偉いという感じでした。(まぁそれは別の話なのでどうでもいいことなんですが…)

ただ、スピードをあまりにも求められるために、小さなミスを繰り返すんですよね…。誰でもミスの一つや二つはしますが、僕の場合はその数が少々多かった(少ないのか、多いのかわからない表現ですねw)。

なので、ゆっくりミスをしないように仕事に取り組むんですが、周りに取り残されていくわ、評価されないわ、先輩からは呆れられるわで、正直居づらかったです。

何度も同じ間違いをしてしまう

「ミスもしてもいいけど、同じ間違いはしないように」とよく言われてきましたが、会社でこんなにも同じミスを何度も繰り返すとは思いもしませんでした。

まぁ僕の場合は、仕事上で気をつけることがかなりあったのも原因かもしれませんが、周りの同期はできていたので、僕だけ言い訳するわけにもいかず…。一つできると、他のことができていなくて、それができるようになると、また違うことができていない…という悪循環でした。

スピードを求められるとケアレスミスが増えるし、同じミスは何度も繰り返すしでは、先輩も信頼してくれません。改善は試みるんですが、どれも上手くいかず、結局改善される前に辞めてしまいました…。

まとめとつなぎ

社会に出てから僕が感じた生き辛さや違和感、気持ち悪さについて書いてきました。おそらく、大人の発達障害と診断される人には、同じような苦しさやもどかしさがあるんじゃないかと思います。

日常生活や普段の行動に違和感や不具合がないからこそ、社会に出てみないとわからない。これは意外と辛いものです。「なんで周りはできてるのに、私は(僕は)できないんだろう…」と悩むのは辛いです。

次は、そんな苦しみから一歩を踏み出すきっかけになった話を書こうと思います。

就労移行支援事業書『LITALICOワークス』と出会い、発達障害の診断を受けることを薦められる

僕は一度就職を諦めました。また同じ繰り返しになるんじゃないか。また辛い思いをするだけなんじゃないか。という不安が僕の足を就職から遠ざけました。でも、それでも何かしたいという想いと、家族や彼女にこれ以上心配をかけるわけにはいかないという想いが、僕の小さい一歩を踏み出させました。

それからいろいろと調べていく中で、LITALICOワークスというサービスに行き着きました。(LITALICOワークスの詳しい説明は省くので気になる人はこちらをどうぞ『LITALICOワークス』)

個人的には、この時点では自身が発達障害かもしれないとはわかってはおらず、吃音症と糖尿病という二つの悩みがあっても就職できるのかどうかを相談するために、LITALICOワークスに連絡し、出向くことにしました。

担当してくれた人は気さくな方で、障害を持つ人を相手にしているからか、しっかりと僕の悩みや、これからのことに耳を傾けてくれ、それに対して的確なアドバイスをしてくれました。(まぁそれが仕事だからといわれたらそれまでですけどね…)

そのアドバイスの一つが、「もしかしたら、発達障害かもしれないから、気になるようであれば診断を受けたらどうか?」ということでした。

そのとき、初めて自分自身の悩みや苦しみが発達障害によるものかもしれないと気付かされました。多くの人は、障害や病気と言われると落ち込んだり、傷付いたりする一方で、僕はホッとしたことを覚えています。自分の悩みの原因がわかるというのは、ある意味で前進するための一歩にもなるんじゃないかと。

発達障害の診断を受けるなら県立・国立よりも個人経営の病院に行こう!

と、いうことで僕自身、ハッキリさせたいということで発達障害か否かの診察・診断を受けることを決意しました。

最初はできるだけ安心できそうな、かつ大きめの病院に行こうと思い、県立の病院を選びました。でも、これが失敗でした。というのも、予約したにも関わらず予約時間から1時間強待たされた挙げ句、次の診察・検査の予約が約1ヶ月待ち。そして、診断結果が出るまでさらに1ヶ月。この時点で、「この病院はないな…」という感じでした。

で、次にどうしたのかというと、LITALICOワークスで薦められ個人の病院に行こうと思い連絡をしました。なぜ最初からその選択をしなかったのかというと、遠かったからです。自宅から片道2時間。まぁ自宅がド田舎なので仕方ないですが、少々遠かったのがネックでした。

ですが、電話で予約状況や診断までの時間を聞いてみると、早くても2週間、遅くても1ヶ月ということで、遠いことは妥協して、個人の病院に行くことにしました。

今回の検査や診断を受けて思ったのは、発達障害に関しては、大きい病院よりも小さい個人の病院の方が融通が利くということ、そして迅速であるとういことです。もちろん、病院によるところが大きいですが、個人の病院の方が決断が早く、さくさく仕事を回している印象があります。

なので、もし発達障害(大人、子どもに関わらず)を診断したい場合は、大きな病院に行くよりも、小さめの個人の病院に行った方が早いかと思います。そういった内容も含めLITALICOワークスなどの就労移行支援の事業所で相談すると良いと思いますね。

大人の発達障害と診断されるまでに受けた診察や検査について

では、ここからは僕が実際に「発達障害(ADHD)」と診断されるまでに受けた検査について簡単にまとめておこうと思います。

もし、検査内容について詳しく知りたい方は、近くの病院か、先ほど触れたような就労移行支援事業の方に聞いてみると良いと思います。また、自己判断で「私は発達障害だ」と判断しないようにしましょう。

問診(過去の振り返りと現状困っていることについて)

これはどこの病院でも同じだと思いますが、まず先生か社会福祉士の方による問診を受けます。

問診といっても難しいことは聞かれません。覚えてる範囲で書くと、

  • 小さい頃どんな子だったのか?
  • どんなことに興味を持っているか?
  • こだわりなどはあるか?
  • 成績はよかったか?
  • 学校生活はどんな感じだったか?
  • 家族構成は?
  • 仕事で感じた違和感や気持ち悪さは?
  • どんなことで悩んでいるか?
  • 自分のことをどう思っているか?

という感じでした。おそらく大まかな質問は決まっているんじゃないかと思いますが、答えた内容やその人に応じて少し深堀しているようにも感じました。

なので、もし「発達障害かもしれない…」ということで、診断を受けたいというのであれば、事前に過去を振り返ったり、両親に自分の幼少期について聞いておいた方が良いと思います。ただ、話を盛ったり、嘘をつくと診断が難しくなるので、そこは正直に答えましょう。

チェックシート

僕は、次の診察・検査までにチェックシートへの記入をしてきてほしいと言われました。

チェックシートについては、アスペルガー症候群、ADHD、自閉症などの症状に基づく項目について、自身の経験や現状の様子などが当てはまるか否かを5段階くらいでチェックする感じでした。

個人の対人関係やストレス耐性、行動原理などを知ることで、診断材料にするんだと思います。

もし、気になる人は、「発達障害 チェックシート」と調べてみるといろいろと出てくるので、そちらを参考にしてみてください。

心理検査「WAIS-Ⅲ」(いわゆるIQテスト)

病院で受けた検査は、この心理検査「WAIS-Ⅲ」だけでした。あまり聞き慣れない検査ですが、いわゆるIQテストですね。

この検査でわかる項目としては、

  • 言語性IQ
  • 動作性IQ
  • 全検査IQ
  • 言語理解
  • 知覚統合
  • 作動記憶
  • 処理速度

という感じのないようです。くわしくはこちらで「WAIS・WISCとは?ウェクスラー式知能検査の特徴、種類、受診方法、活用方法のまとめ|LITALICO発達ナビ

項目をみてもわかる通り、言葉の意味だったり、世間で言う常識的な知識、手を使った動作や読み上げられた数字の暗唱、簡単な計算などをやります。

医療機関で検査をすれば、保健適用されるので1,000〜2,000円くらいで受けられますが、民間で受けると1万円ちょいかかるので、もし検査を受けたいということであれば、一度病院にいって聞いてみてください。

大人の発達障害は診断が難しいらしい

実際、診察や検査を受けてみて、先生から言われたのは「君はグレーゾーンだね(笑)」でした。

というのも、身体障害や病気のように目で見てわかるものでもなければ、数値で判断するのも非常に難しいらしく、先生によっても診断が変わってくるみたいなんですよね。

また、検査結果や問診内容が同じような人でも、その人のおかれている状況(上手く就職できているのか?困難なのか?)によっても診断が変わってくると言われました。もちろんまったく同じ状況、結果の人なんて存在しないので、難しい問題ではありますが。

さいごに

大人の発達障害(ADHD)と疑われてから、病院を探し、実際に診断されるまでの経緯について書いてきました。少々長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

正直、僕と同じような境遇の人ってかなりいると思うんですよね。日常生活や学校では困らなかったけど、社会に出てから違和感を感じるという人は。でも、それを一人で抱え込まないで欲しいです。信頼できる人や頼れる人が周りにいないのであれば、病院でも良いですし、就労移行支援サービスに相談しても良いと思います。

一人で抱え込んで悩み、苦しむよりも、誰かに話してみたり、聞いてみた方がスッキリしますし、前に進めると思います。

ぜひ、自分一人だけの問題にせずに、できる範囲で解決してみてください。

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