吃音症だから感じたバイトをはじめるまでとはじめてからの苦労についての話

僕は、吃音症というざっくりいえば言いづらい言葉や詰まる言葉があり滑らかに話せない症状を持っています。吃音症と一口にいっても人によって症状というか状況は異なるので、吃音症だからこうだ!と症状を断言できませんが、僕の場合でいうと名前や会社名など固有名詞が特に言いづらい状況にあります。

そのため、アルバイトをするにあたって意外と苦労してきました。

ここでは吃音症を抱えるがために、これまでバイトをはじめるまで、はじめたあとに苦労したことについて書いてみようと思います。あとはいろいろとやってみて「これなら吃音症の僕でもストレスなくできるなー」と思ったバイトを紹介しようと思います。

吃音症にとってバイトをはじめるまでとはじめてからの苦労

吃音症に限らず、誰にだってバイトでは苦労していると思います。いつまでたっても採用されない人もいれば、職場の人と上手くいかない人もいるでしょうし、思ったよりブラック企業だったみたいな人もいると思います。

ですが、ここではそういった話は抜きにして吃音症というキーワードに焦点を当てて書いてみたいと思います。

どもることを気にして職種が狭まる(狭めてしまう)

そもそも滑らかに話せなかったり、言葉に詰まってしまったり、何度も同じ言葉を連発してしまう(「あああああああ、ありがとうございます」のように)ために、やるやらないに関わらず少々困難な職種が出てきます。

たとえば、

  • 塾講師
  • PRスタッフ
  • 販売員
  • 電話対応(一般事務・コールセンターなど)
  • 受付

などは、話すことがメインになってしまうために、話すことに苦手意識を持つ吃音症の僕にはかなり荷が重く、バイトとしての選択肢にはなりませんでした。

もちろん上記に挙げたバイト以外にも、仕事内容を見てみたり、働いている人を実際に見て、「あぁ話すことが多そうだな…」とか、「この言葉が言いづらいからちょっと難しいかも…」という感じで、選択肢を削ることもありました。

「普通にしゃべれたらできたのに…」と思いつつも、バイトをしないとお金に困る状況であると、残った選択肢の中で探さないといけなかったので、意外と大変だった記憶があります。

確認のための電話が苦手

「このバイトならやれそう!」と応募して、意気揚々としてるのもつかの間。次の段階として、応募したバイト先からの電話に対応しなければなりません。(バイトによっては応募を電話でしなければならず、その時点でやめるケースもありました…)

確認といっても様々で、「メールするので見ておいてください」とか「応募受け付けました」のように本当に確認だけのものもあれば、「面接したいんですが、都合の良い日時教えてくれますか?」とか住所や電話番号を聞かれるなどしっかり話すこともあります。

まだ、前者の場合は「はい」とかなんか対応しておけばいいんですが、後者の場合は言いづらい数字や地名だと結構辛かったです。僕の場合は、電話番号が言いづらくて結構苦労しましたね。

応募してあとは面接だけでいいと思っていただけに、電話対応は大変でした。

ただ、最近知ったんですが、LINEバイトを使えば、LINE内で採用担当の人と話すことができるので、応募も面接までの過程もかなり楽だと思います。若い人でLINEをしてる人は多いと思いますし、もし電話がどうしてもできないという人であれば、LINEバイトをオススメします。

面接時に言いたいことが伝えられない

電話対応も大変ですが、なんといっても面接が一番大変でした。

まぁバイトによっては、人手が足りなさ過ぎて何も聞いてこず即採用みたいなところもあって、志望動機とか大学の事とかあんまり聞かれないケースもありました。

でも、大学在学中に受けたバイト先はたいてい志望動機やサークル、趣味、特技などを聞かれることが多く、応えるのに必死というよりも、どもって変な印象を与えないように必死という感じでした。なので、伝えたいことが伝えられないなんてことも結構あって、嘘ついているわけではないんですが、どこか罪悪感を感じていました。

本心を伝えていないのは、意外と相手に伝わっているようで(いらないことだけ伝わる辛さ…)、かなり落とされた記憶があります。何十連敗くらいの勢いで落ちていました。まぁ選んでいたバイトが性に合っていなかったというのもあるのかもしれないですが、やっぱり伝えたいことが伝えらないのは苦しかったです。

自己紹介するのがちょっとした恐怖だったりする

「バイトが決まった!」と喜んでいると、徐々に不安になってくるのは僕の悪いクセです。何がそんなに心配なのか…?それは自己紹介です。初めての場所、初めて会う人には、自己紹介をするのが普通(?)ですよね?それが不安でしかたなかったです。

幸い僕の行っていたバイト先は、店長の人だったり、教育係的な人が僕のことを他の人に紹介して回ってくれたので、よかったのですが、「もし大勢の前で自己紹介をしなければならなかったら…?」と考えると今でもゾッとします。

あいさつなどが言いづらいときも怖い

僕は「おはようございます」「おつかれさまです」「申し訳ございません(すみません)」は比較的言い易いんですが、「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」が言いづらかったです。

なので、一度飲食店のキッチンで働いていたときには、お客様が入ってきても「いらっしゃいませ」といえず凍り付いてしまったことがありました。幸い先に店長が言ってくれたおかげで、後追いで上手く言うことができたのですが、「もし一人だったら…」と思うとちょっと怖かったです。

また、僕の場合は、日によって話しやすい言葉が違ったので、あいさつ言葉などがすべて言いづらいときだと、バイトに行くことさえ億劫になることもありました。

わからないことを聞くとき言いづらい言葉だと辛い

バイトに限らず、何か新しいことをはじめればわからないことが出てくるのは当たり前ですし、わからなければ聞くのも当たり前かと思います。

ただ、聞く内容が言いづらい言葉だと聞きづらいのも吃音症特有の辛さ、もどかしさです。わからないことを聞けないので、仕事が先に進まないことはもちろんのこと、接客業などの場合はお客さんにも迷惑をかけてしまいます。たまに、困ってる様子を見て助け舟を出してくれる先輩もいますが、それもないときのもどかしさというか、辛さは結構キツいです。

また、聞く内容もそうですが、聞く相手を呼ぶのも難しい(相手の名前を言いづらいなど)場合も大変です。「すみません」といって聞こえる範囲ならいいですし、相手もある程度フリーならいいんですが、遠くにいたり、忙しそうにしている場合は、名前を呼ばないといけないので、呼ぶに呼べない。で、聞けなくて困るという流れは先ほどと同じ。

吃音のことを伝えるべきかどうか悩む

バイトで吃音症のことを言うかどうかは結構悩みます。というのも、そもそもバイト先の人が吃音症を知っているのか?ということと、知ってはいるが理解できるのか?といことが問題だからです。

吃音症であることを伝えたはいいが、知らなかったら「へぇーそうなんだ。で?私でもどもることくらいあるけど…?」となるだろうし、知ってはいるが理解していない場合「辛いよねー」となるだろうと思います。別に悪気がある訳ではないので、どっちでもいいんですけど、あまり理解されることはないと思っています。

ただ、伝えるのであれば、「吃音症だから、こういう状況になるかもしれない。そうなったら助けてください」と具体的に伝えるべきだろうと思います。こんなことで困る可能性があること、そしてその際にはどう助けて欲しいのか?どうやって助けて欲しいと伝えるか?などを伝えておくべきなんだろうと思います。

そうすれば、相手としてもわかりやすいですし、対応しやすいんじゃないかと。

もちろん黙っておいて何かあったときに困るのは自分ですし、責任を取るのも自分なわけなので、伝えるべきかどうかは本人次第なんだろうと思います。

吃音症を気にしなくてもいいバイトを紹介

僕はこれまで人並みではありますが、いくつかバイトをしてきました。接客業から、接客を必要としないバイト、個人で黙々と作業をするようなバイトまで様々です。

その中でも、吃音症を、つまり言葉が詰まることをそれほど気にしなくていいバイトをここでは紹介しようと思います。まぁそれほどたくさんやってないので、実際にはもっとたくさんあるのかもしれないですが、もし気になるバイトがあれば一度調べてみたり、誰かに話を聞いてみるといいと思います。

話さなくてもいいバイト

話すことがなければ、吃音症に心配をする必要もありません。どんなバイトが該当するのか?というと、

  • 仕分け作業(輸送業や配送業など)
  • 検品や梱包作業
  • 引っ越し作業
  • レンタカーの配送(お客様の元にレンタカーを届ける)
  • 洗車
  • ポスティング(チラシなどをポストに入れる)
  • 配達作業(郵便や新聞など)

という感じです。

僕は某大手輸送業者とレンタカー店で働いたんですが、どちらも多少話すことはあっても、ほとんど黙々と仕事をするだけなので、かなり楽でした。

もちろん自己紹介だったり、わからないことを聞く際は少々吃音が気になるかもしれませんが、他の部分で気にすることがないので、比較的楽なんじゃないかと思います。

吃音症を理解してくれる職場(福祉・介護系)

他の業界、業種に比べると、吃音症への理解があり、サポートしてくる体制にあるのが福祉や介護のバイトだと思います。また、お客様になる相手もどこかに不自由を抱えている人(年齢や障がいという意味で)なので、相手にも理解してもらいやすく、受け入れてもらいやすい職場だと思います。

こういった自分のコンプレックスとなることを理解してくれ、受け入れてくれて、その上で何かした対応してくれる職場は、バイトに限らず仕事をするときにも選択肢の一つとなると思うので、バイトとして一度体験しておくのもいいんじゃないかと思います。

在宅バイト(アンケートやライティングなど)

金額的には稼げないですが、誰とも話さずに黙々と作業できる点が魅力なのがアンケートやライティングなどの在宅バイトです。最近では、アフィリエイトなども流行っていますが、稼げるまで時間がかかったり、向き不向きもあるので、少しでもいいから確実にという人にはアンケートやライティングなどの方がいいかと思います。

アンケートやライティングのバイトといっても様々ですが、安定的にお金が入るのは、

アンケートでいえば、マクロミル

アンケートモニター登録

ライティングでいえば、サグーワークス



だと思います。

さいごに

吃音症の僕が、吃音症だったからこそ感じたバイトをはじめるまでとはじめてからの苦労について書いてきました。

ただ、一つだけいえるのは吃音症だからできないバイトはないといことです。人によって症状や状況は様々でしょうし、周りに理解のある方がいるのであれば、できることも増えると思います。もちろん、どもることに恐怖心がなく、人と接したり話すのが好きなら、むしろ積極的にそういったバイトをしてみるのもありだと思います。

いろいろとバイトをやってみて思うのは、やってみないと実際できるかどうかわからないという点です。なので、もし「やりたいけど、できる自信がない…」「恥ずかしいをするかもしれない…」と踏み止まるなら、一度やってみるといいと思います。それでダメならやめればいいだけです。もちろんやめるときはちゃんとやめるべきでしょうけど。

また、吃音症だから辛いのではなくて、誰でも辛い思いの一つや二つはしますし、しないよりはした方がいいと僕は思います。吃音症だからと縮こまるよりは、それを糧にしたり、何かしらプラスに変えれたら良いんじゃないかと思いますね。

それではまた。

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