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「当事者意識を持ちなさい」「相手の気持ちになりなさい」なんてことを言われたことはないですか?
誰しも一度や二度言われたことがあると思います。ですが、実際に当事者意識を持つことや相手の気持ちになる、相手の立場になって考えるのってかなり難しいですよね。というよりも無理な話だとも思います。
ここでは、当事者意識を持つことの難しさと、持てないからこそできることについて書こうと思います。
こんなこと書いています
『当事者意識』について考えようろ思ったきっかけ
まずは、そもそもなぜ僕が当事者意識ということを考えようと思ったのかについてお話しようと思います。
それは先日のことでした。彼女から「女心がわかってない!」って怒られたんです。僕がしてあげたことが、彼女がしてほしかったことと違ったらしく、それが気に障ったのか、それまでの鬱憤が溜まっていたのか…。理由はともかくとして彼女からお叱りを受けたわけです。
でもよくよく考えてみると、男の僕が、女性である彼女の気持ちなんてわかるわけもなく。もちろん「わかるわけない!」と決めつけているわけではなくて、考えても100%答えが合うわけではないということです。
ただ、彼女から「女心がわかってない!」って言われて、めちゃくちゃ心が痛かったんですよね。「女心がわかってない!」が「私のことわかってない!」に聞こえましたし、「私のこと考えてよ!」にも聞こえたからです。僕としてはわからないなりに、彼女のことは考えてますし、彼女にこんなことしてあげたら喜んでくれるかなって考えて行動したので、「女心がわかってない!」って言われたときには、心に風穴を空けられたようにも感じました…。
それで、僕と同じような状況は、男女間に限らず上司と部下、先輩と後輩、親と子みたいにどこにでもあるんだろうなぁって思ったわけです。誰しも当事者意識が持てないからこそ、気持ちのすれ違いやいじめ、ケンカが起こるわけです。なので、そういう同じ状況の人に対して僕なりの「当事者意識」についての答えを提示したくて考えてみようと思った次第です。
そもそも当事者意識とは?
では、まずは「当事者意識」について辞書的な意味を見てみましょう。
とうじしゃ‐いしき〔タウジシヤ‐〕【当事者意識】
自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚。「―をもつ」(コトバンクより引用)
という感じです。
読んで字のごとくという感じです。ただ、僕の中で間違っていたのは、辞書的な意味ので当事者意識って、相手の立場になるとか、相手の気持ちになるということではなくて、自分も関わっているんだって気持ちを持つってことなんですよね。
もしかしたら、僕と同じように当事者意識について勘違いしている人は大勢いるかもしれません。
でも、ここでは辞書的な意味というよりも、「当事者の立場になる」という意味での当事者意識として、当事者意識についてい考えてみようと思います。
「当事者意識を持ちなさい」なんて言葉は無理に等しい
いじめ問題とか災害、殺人事件、ひったくりなどの軽犯罪などがニュースになると、先生や親は「当事者意識を持って、相手が嫌なことはしてはいけない」的なことを言いますよね?別にこの言葉がダメなわけではなくて、正直無理があるよねって思っています。
というのも、実際当事者ではないので、正直当事者意識を持つなんて無理な話だと思うからです。これは犯罪やいじめなどに限らず、いろいろなところで同じことが言えると思います。たとえば、
- 障がいを持つ人の気持ち
- 病気になってる/病気になった人の気持ち
- 親を失くした子の気持ち
- 災害の被害に遭った人の気持ち
- 転校してきた人の気持ち
- 会社をやめた人の気持ち
などなど、当事者の気持ちって案外わからないものだと思います。また、同じ状況になったとしても、その状況に対する考え方とか、捉え方は人によって違うので、感じ方や気持ちは違うはずです。そう考えてみると、当事者意識を持つことの難しさがよくわかると思います。
それを「当事者意識を持ちなさ」なんて言葉で、無理矢理持たせようとするのが不可能な話。そんな言葉をいう前に、まず自分がその言葉をかけた相手の立場になっているかどうかを認識した方がいいと思います。まさに当事者意識がないと言うことがわかるはずです。
「当事者意識を持ってる!」って思い込むことは危険
当事者意識を持つことが難しい。そして、当事者であっても感じ方や捉え方は人それぞれだから、当事者意識には共通見解がないということは、先ほどの書いた通りです。
なので、「私(僕)は当事者意識を持って、人と接しています!」って思って行動すること、発言することってかなり危険なことだと思います。つまり、同じような経験をしているからといって、「わかりますよ」なんて言葉をかけてはいけないとも言えると思います。
たとえ、震災の被害に遭って「辛い」という抽象的な気持ちは同じでも、その辛さに対する具体的な感情、背景は人それぞれ違うんですよね。親や子を失くした辛さかもしれないですし、家や職を失くした辛さかも知れません。もしかしたら、具体的ではなく、なんとなく辛いという人もいるかもしれません。
もちろん、震災の場合など、辛い思いをしている相手に寄り添ってあげることは大切です。でも、だからといって辛い思いをしている人にはこうしてあげるべきと思い込んだり、決めつけるのはかなり危険だと思います。
では、当事者意識を持てないなら、どうすればいいんでしょうか?
当事者意識を持てないからこそ持つべき意識とは…?
当事者に対して、当事者ではない人ができることってなんだろうってずっと悩んでいました。でも、結論は意外と身近にというよりも、普段から僕が意識していることなんじゃないかって思ったんです。簡単にまとめれば、
- 自分も当事者になりうると思うこと
- 先入観や思い込みは捨てること
という感じ。では、一つ一つ見ていきましょう。
自分も当事者になりうると思うこと
これはいじめとかケンカ、交通事故、犯罪の場合にはかなり大切な意識だと思います。
人によっては、いじめやケンカは経験があるかもしれないですが、交通事故や犯罪となるとかなり少ないと思います。でも、そういう人がいないわけではないですし、そういう人とも関わらないといけないのもまた事実。なので、そういう人と接する、その人の気持ちを考えるときには、「もしかしたら自分も当事者になるかもしれない…」と思うことが大切だと思うんですよね。
「自分も当事者になるかも…」と思えば、相手に対して自分の考えを押し付けることもないですし、接し方が変わると思うんですよ。それにそう思えば、当事者にならないように務めますし、周りにも注意を促せますよね?
いじめられる、いじめるかもしれないって思えば、いじめようとは思いませんし、いじめている人を見て止めることもできるかもしれません。犯罪や事故も同じです。
また、病気や障がいを持つ人に対しても、この考え方って大切だと思います。
というのも、病気や障がいを持つ人に安易に「(治療)頑張ってね!」なんて言葉はかなり無責任なんですよね。ですが、「もしかしたら私も…」って思えば、こんな言葉はかけないはずです。むしろ、「頑張ってるね!」とか「また遊びにいこうね」とかって前向きな言葉を使うはずなんですよね。
誰しも自分が当事者になるかもしれないと思えば、自分の行動や発言には責任を持てるはずなんですよ。
先入観や思い込みは捨てること
当事者に一番嫌なのは、相手から思い込みや先入観を持って接せられることなんです。つまり、「私はわかってるから」と話も聞かずに、行動に移されたり、きれいごとをいわれることです。
もちろんしないよりはした方がいいですが、「こんな経験をしている人にはこんな対応だね」と決まり文句のような行動や発言をされても、当事者は困ることがあるんです。病気だからといって、「辛いよね」って言われたら惨めな思いをするだけなんですよね。
なので、まずは当事者に対しては先入観や思い込みは捨てて接するってことが大切です。「こうしたらいいんじゃないか?」とか「この前はこうだったから、こうだ」という思い込みは捨てて、相手に寄り添って話を聞いてあげるってことが大事だと思います。どうして欲しいのか?自分には何ができるのか?などを聞いてあげると良いと思いますよね。
関連記事:先入観を捨てるよりも、先入観の使い方を変えてみれば?|病弱男子
さいごに
自分と同じ境遇であっても当事者意識を持つことは難しいです。考えることはできても、その考えが相手と一致していることなんて稀ですし、100%同じことはまずありません。だからこそ、当事者意識なんて持つ前に、相手に寄り添う気持ちや、自分もなるかもしれないって思うことが大切なんじゃないかと思います。
犯罪者やいじめっ子の気持ちはわからないかもしれないですが、自分も同じ状況になるかもしれないと思えば、罵倒をしようと思いませんし、怒ろうとは思わないはずです。なぜそうしたのか?って聞くはずです。
一人では生きていけないからこそ、相手に寄り添って、相手に寄り添われて手を取り合って生きていくことが必要なんじゃないでしょうか?
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